Sequoia National Park セコイア国立公園

吉永 耕一  



 

  

世界で一番大きな生き物Giant Sequoiaの木を見ようと雪のセコイア国立公園を訪れる。

Ash Mountainの国立公園入り口で、公園道路の積雪凍結のためチェーンの所持を確認される。スノー・タイヤつきの4WDでも良い。この付近は暖かいが、Generals Highwayのスイッチ・バックを登るにつれ、雪をかぶったシェラ・ネバタの山々が見えてくる。1200mあたりでレンジャーがチェーンの装着を指示していた。

General Sherman Treeは、Generals Higway沿いのパーキング・ロットに車をとめて歩いて向かう。アプローチは除雪してある。1m程度の積雪。途中から雪のトレイルとなる。General Sherman Treeの案内板が雪の上に出でいる。直ぐ近くに踏み跡があり、Giant Sequoiaの木を周わっている。大きいのだか、迫力を感じない。Coast Redwoodと変らない。

違っていた。積雪で柵が隠れていたので案内板の直ぐ近くのGiant Sequoiaを、それと思い込んでしまった。案内板から奥に入ったところにWorld's Largest Living Thingはあった。確かに大きい。雪で柵が隠れているので、直に木肌に触ってみた。柔らかい。2000年を超える樹齢だ。キリストが生まれる前から、ここで芽生え、成長し自然の輪廻を見てきたのだ。John Muirもきっと触れたに違いない。

Lodgepole Visitor Center は雪に埋もれて冬季休館中。

ジャイアント・フォレストの森をめぐるスノー・シュー・ハイキングに参加

Giant Forest Museumも雪に覆われているがこちらは通年開館している。麓のFoothill Visitor Centerで申し込んだRanger Naturalist Program のGiant Forest snowshoe hikingの集合場所だ。レンジャーのティムが20人ほどの参加者を率いて2時間冬の森の散歩。貸してくれたスノーシューは、木製の伝統的な造り。初めてのスノー・シュー経験は快適で、愉しいものだ。やみつきになりそう。雪のアウトドアにも出かけよう。

ティムは、時々立ち止まり、なぜここに巨木の森があるのか。針葉樹の木々はいかにしてシエラ・セメントと呼ばれる湿った重い雪にたえているのか。動物は冬どうしているのかといったことを参加者に語りかけている。環境汚染がここセコイアの森に影響している話もあった。参加者の質問にもよく答えていた。

彼の話のふしぶしに、自然の仕組みにたいする深い理解を感じる。例年夏はセコイア国立公園、冬はフロリタ゜のエバーグレース国立公園で仕事をしているが、今冬はセコイアの職にありついたといっていたから、季節で採用されているのだろうか。(2005年1月)

  




   National Park Service Sequoia & Kings Canion National Park




  
Last modified 01/30/2005

Top of the Page | Back to Home