Blue Bag System





青色の内袋にはWARNING! KEEP BAGS AWAY FROM CHILDRENの注意
 

 

アメリカ合衆国の国立公園内で、比較的利用度の高い氷河ルートに採用されている。レンジャー・ステーションで登山届を提出する際、一組の密封できるプラスティック袋が必要分配布される。Blue bagは、一つは丈夫で透明な外袋ともう一つは薄手で青色の内袋だ。使い方は次の説明文を参考にしてほしい。

BLUE BAG USE

North Cascades National Park Mt. Baker-Snoqualmie National Forest

The "Blue Bag" method for removal of human waste is recommended in areas where no toilets exist and soil is unavailable for "catholing".

The "Blue Bags" contain two plastic bags - one clear bag, one blue bag, and twist ties. To use the "Blue Bags", defecate on the snow or rock away from the climing route and water sources. Collect the waste using the blue bag like a glove. Turn the blue bag inside-out and secure it with a twist tie. Place the blue bag in the clear bag and secure it with a twist tie. PACK IT OUT!

Blue bags containing waste must be taken home with you. There are no collection receptacles for this waste anywhere in North Cascdes National Park or Mt. Baker - Snoqualmie National Forest. Because the bags are plastic they cannot be placed in trailhead vault toilets.

There is no ideal solution or methods for human waste management in the subalpine and alpine environments of the Wilderness. Your efforts to prevent the aesthetic and pollution problems associated with human waste by using the "Blue Bags" are appreciated.

この説明文からも分かるように、ノース・カスケード国立公園やベーカー山・スノコルミー国立森林の場合は、集積・廃棄設備がなく登山者は自宅まで持ち帰ることを要請される。(レーニア山国立公園の場合は、キャンプ・ミュアーやキャンプ・シャーマンの近くに集積場がある。国立公園のスタッフが輸送、焼却処理をおこなっている)登山者人口が少ないエリアでは、氷河の深いクレバスに投棄することが許可されるケースもある。

氷河や雪原で、Blue Bag Systemを使用しない場合、ノース・カスケード国立公園では、氷河の端、岩との隙間いわゆるMoatsの岩の上に、おこなうことが許されている。雪や氷河は直接汚染してはいけない。また、トイレット・ペーパーも使用できない。氷河側でアイス・アックスにて体を確保し、中空にお尻を突き出したスタイルでおこなう。後は、雪をトイレット・ペーパーの代りに使う。

標高の低いところや森の中の有機土壌があるところでは、15-20 cmの穴をほり、後、土で埋めておく。これをCat Hole方式とよんでいる。

ヨセミテのBig Wall Climbingでは、直径5cm程度のプラスティック・パイプ(一端は固定キャップで多端はスクリュー・キャプ)と紙袋とkitty litter(猫用の臭い取り乾燥剤)を使ったPoop Tube方式が利用されている。クライマーは紙袋の中に用を済ませ、kitty litterを入れ、キチンと結んでパイプの中に入れておく。これならば、下山後トレール・ヘッドのvault toiletへ紙袋を廃棄できる。また、プラスティック・パイプの再利用ができる。

さらに遠隔地の登山ルートから充分離れたところでは、The Smear Techniqueなるものがある。

こうした重要な教育が国立公園のレンジャーやガイドにより、手振り、身振りをまじえて行われている。お腹をくだしたときには、Bule bagはどう使うのかといった質疑応答もなされる。また、アメリカ合衆国では、山登りのバイブルとして親しまれている「Mountaineering(The Mountaineers社発行)」登山教本にも、一章を使い説明されている。プラクティカルに教育し、徹底していくアメリカ人の自然環境への取組みの一部だ。



Last modified 11/07/2000

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